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放射線技師の在宅医療への参入:チャンスと挑戦

更新日:2024年2月24日

1. コメディカルの在宅医療への進出

在宅医療がますます一般的になる中、放射線技師の在宅での活動は他の職種に比べて極めて少ないです。看護師やリハビリスタッフが進出し、現在では独立する人も多い状況です。最近では薬剤師、栄養士が訪問による薬剤指導、栄養指導が進んでいます。臨床検査技師は訪問による採血や超音波検査を勧めています。そんな中、放射線技師の在宅医療への進出は他の職種に比べ、まだ進んでいないように感じます。


2. 職種のニーズと経営側の課題

以前、関東で訪問レントゲン撮影を行っている技師さんからお話を伺う機会がありました。在宅撮影のニーズはあるものの、診療報

酬として特に恩恵がないと言われていました。病院で撮影しても、在宅で撮影しても点数は同じ。このため、技師としての使命感を持ちつつも、在宅撮影の必要性を伝えても経営側からの認められない。放射線科として設備投資や人件費をかけても費用対効果が低いことが課題と話されていました。


3. 病院勤務時代からの思い

病院で働いていた頃に、実際に在宅専門の技師さんが存在することや、その役割や必要性に衝撃を受けました。そんな中、病院でCTやMRI等の業務に従事しながらも在宅医療における技師の重要性を感じ、自分もこの分野に貢献したいという思いが芽生えました。

在宅医療は、放射線技師として新たなチャレンジを求める場であり、患者様の生活に直接的に関わることができる舞台です。これからの時代において、技師の存在がより重要となる可能性を感じ、自らがその一翼を担いたいという強い思いから、病院を飛び出して在宅医療に携わりたいと行動しました。 



4.在宅医療に訪問専門技師を

これまでの既成概念を崩すことは、今の日本では難しいことが沢山あります。具合が悪くなってから病院にいって検査すればいい、巡回健診以外でわざわざ放射線技師が外に行く必要ないと言われたら、おっしゃる通りかもしれません。ただ、それを必要としてくれている人が少しでもいらっしゃるのであれば、自分がやるべき事として頑張れると思います。

 現在、在宅医療の分野において、放射線技師の存在と貢献がより大きく評価されることを願いつつ、自らのスキルと使命感を活かせる場として、この分野への進出を目指しています。

在宅レントゲ撮影

 
 

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